先日、オーガニックナプキンのnatracare(ナトラケア)を取り扱う株式会社おもちゃ箱さんが主催するセミナーで、ナトラケアの創立者であるスージー・ヒューソンさんのお話を伺いました。
環境活動家としても活動するスージーさんのお話を聞き、自分が使っている生理用品について意外と知らなかったこと、また、今わたしたちが何を選ぶかがこれからの地球環境にとって重要だということに改めて気付かされたのでした。

◼︎natracare(ナトラケア)とは
1989年にイギリスでスタートした、世界初のオーガニック&ナチュラルの生理用品メーカー。創立者は環境保護の活動家、スージー・ヒューソンさん。
現在では、トップセールスを誇る北米・韓国・ドイツ・フランス・イギリスをはじめ、30種類以上の製品が80ヶ国以上で販売され、多くの女性に愛用されています。
◼︎ナトラケアがデリケートゾーンケアのパイオニアといわれる理由
第1弾のナトラケア製品は1989年に発売されましたが、スージーさんは決して「売れる商品」をつくるためにナトラケアを立ち上げたわけではありませんでした。
彼女は、自分をはじめとする多くの女性が当時の生理用品の使用感に不満を抱いていることや、日常使われている生理用品が年間450億個も廃棄されることによる環境被害という課題をどうにかしたいと考えていました。そこで、個人的な運動としてオーガニックコットンと自然素材を使って、女性の身体と環境を守るよう設計された生理用品を作ったのです。
発売当時、イギリスではほとんど注目されず、お客様の90%以上は海外の人でした。現在では80か国以上の国で展開されていますが、そのプロセスは順風満帆とはいかず、環境や女性の健康について問題提起をした彼女の元には大手企業からの内容証明が続々と届いたのです。
そのことについてスージーさんは「社会に対して女性の健康や環境の課題について話題にすると、ぶつかることが多くあるのです」と話します。
誰もが避けたくなるようなたくさんの葛藤や困難があるにも関わらず信念を貫きやり続ける彼女がいるからこそ、ナトラケアはデリケートゾーンケアのパイオニアとよばれるのかもしれません。
◼︎ナトラケア製品の日本発売中アイテムと特徴
現在ナトラケアのラインナップは30種類ほど。
日本では2017年より生理用パッド(ナプキン)各種と、パンティライナー(おりもの用、尿もれなどの吸水パッド)が発売されています。

各アイテム、デリケートゾーンの痒みや炎症の原因にもなる香料、プラスチック、合成物質が肌に当たらないように作られていて、肌に当たる部分には認証を受けたオーガニックコットンのみを使っています。その他の部分も、ポリエステルをはじめとるす石油由来の化学繊維を使わず生分解可能な自然素材で作られていて、柔らかく、むれにくく優しい肌触り。

その他、通常消臭剤として使われる香料不使用、高分子吸収剤(吸収剤として使われるもの、ナトラケアでは植物セルロースパルプを使用)不使用、塩素系漂白剤(白く衛生的に保つためのもの)不使用、添加物(パラベン、安息香酸ナトリウム、フェノキシエタノール、ホルムアルデヒドなど)不使用など、ナトラケアでは徹底して女性と地球にやさしいものづくりが行われています。
◼︎痒みや炎症にお悩みの方、妊婦さんへのマタニティギフトにも
デリケートゾーンの痒みや炎症、尿もれには多くの女性が悩んでいますが、なかなか人には言いづらいもの。特に妊婦さんはホルモンバランスの影響でからだが繊細になり、いつも使っていたものが急に肌に合わなくなったりします。
ナトラケアのナプキンやパンティライナーは、デリケートゾーンにお悩みを抱える女性だけでなく妊婦さんにもおすすめです。

さらにナトラケアでは「1% for the planet」として、売上の1%が環境保全団体への寄付やマサイ族の女性たちの自立支援に使われます。わたしたちの選択が、未来の地球環境や女性のサポートにつながっていくのです。
参考
◆ナトラケア公式サイト
https://www.natracare.jp/